吹奏楽をテーマにしたマンガ「宇宙の音楽」の作者で、兵庫県加古川市出身の山本誠志(まさし)さん(28)=埼玉県=は、中学高校時代は吹奏楽部で、「吹奏楽のマンガを描くために漫画家になった」と言います。その原動力と吹奏楽の魅力について、語ってもらいました。
吹奏楽マンガが描きたい
――吹奏楽のマンガを描くきっかけを教えてください
小学3年ごろから幼なじみが物語を考えて、私が自由帳に絵を描いて友達と見せ合う遊びを週1回やっていて、漫画家が夢になりました。
楽器は小学4年から金管バンドでトランペットを、中高の吹奏楽部でクラリネットを吹きました。その影響で、「吹奏楽のマンガが描きたい」と思い、高校3年の時に吹奏楽マンガを描いて雑誌の編集部に持ち込みました。
――吹奏楽部時代はどんな思い出がありますか
加古川市立氷丘中時代は、練習量がすごかったです。平日は朝練があって、休日は7時半から夕方6時半までひたすら練習。楽器を鳴らすために、あえて音が響きにくい屋外で、ずっと練習していました。
あんな練習は学生時代しかできないと思います。家族よりも長く一緒に過ごした、仲間たちがいたからできたと思います。
吹奏楽コンクールは3年の時…